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今夜の番組チェック

タスマニア 上陸編    TASMANIA Devonport to Cradle Mountain

 
The Spirit of Tasmania 船内にて

いざ、出発!

 昼過ぎにスーザンが荷物を持ってやってきた。私たちは、まだ家の掃除も途中で、荷物のパッキングもすんでいない。スピリットは、午後6時にポートメルボルンを出航するが、チェックインは3時半から5時半とのことだったので、3時半ごろに出発すればいいかな。1週間も留守にするので、冷蔵庫の中身も出してしまわなきゃいけない。とりあえず、親しくしているお隣さんにも声をかける。
 何とか準備を整えて、車に荷物を積み込む。私の車はハッチバックで、かなりの荷物が積めるのだけど、それでもトランクは満タンだ。 ポートメルボルンまでは、車で15分ほど。まだこのあたりは1度も来たことがないけれど、おしゃれなカフェも並んでいて、素敵な雰囲気だ。今度、ゆっくり散歩に来てみよう。
 どこから入るのかなと思った瞬間、遠くに大きな白い船が見えた。眼の悪い私は、字がよく見えないので、うしろに座っている子供たちに聞いてみると、「Spiritって書いてある」と言ったので、その船に向かった走らせる。でも、目の前を走る車も同じようで、何台も連なってフェリー乗り場へと向かっていた。

 チケットをもらうところまでは、すんなり行けた。でも、そこから少し進むと、運転手以外は車を降りて、歩いてフェリーに入らなければならない。よかった、スーザンが一緒で。子供たちだけだと、やっぱり不安だっただろう。3人に、キャビンで待っていてと声をかけて、運転手の私は、仕方なく車の中でじっとしていた。
 それから待つこと1時間。さすがにうんざりしてきた頃、ようやくフェリー内に車を入れることができた。 一体何台の車が入るのだろう。客室へのドアの番号も覚えておかないと、きっと同じところに戻ってこれないや。

 地図を見ながら、私たちのキャビンへ向かう。安い部屋ほど、船底に近くなるわけで、私たちのところは底から2番目で、階段を4階分も降りなければならなかった。でも、部屋に入ってみると、ベッドは幅が狭いとはいえ寝返りがうてる広さだし、簡易シャワーとトイレもついている。スーザンと子供たちは、さっさと自分たちの寝場所を決めて、おおはしゃぎだった。

 食事は出航と同時の6時からで、まだ1時間ほど時間があり、Spiritの中の施設を、いろいろ見て歩くことにした。まず目についたのが、ビジターセンター。ちょっとした、博物館だ。簡単なタスマニアの歴史や、自然、動物のことなどの展示と説明がある。隣には、売店とインフォーメーションセンターがあり、ここには数多くのパンフレットもおいてあり、宿やツアーの予約もしてもらえる。

 無料の映画もあると書いてあったので、 1番下の階にTheatreという部屋があった。行ってみると、子供用のアニメをやっている。7時半からまた別の映画があるようだから、夕食後にきてみよう。

 

船内にあるVisitor Centre  左は、タスマニアの歴史的人物の説明で、右はいろいろな船の説明

 

 さて、夕食の時間だ。このSpiritの料金は、バイキング形式の夕食と朝食が含まれているとあったので、食いしん坊の私は、昼はろくに食べずに(準備が忙しくて、食べるひまもなかった・・・)、この食事にかけた。ご飯の大好きな万里は、洋食のバイキングだけだと嫌らしく、あまりうれしそうではない。
 レストランのオープン前から外に並び、オープンと同時に中に入ると、窓際のいい席に案内してもらえた。
 まず、スープをとったあと(ミネストローネだった)、お皿を持って並ぶ。まだそれほど多くの人が来ていないので、待ち時間もない。洋食ばかりと思っていたら、中華も見つかって万里は大喜び。とりあえず、ご飯があってよかった。
 遠ざかるメルボルンの町を眺めながら、4人ともお腹いっぱいになるまで食べた。デザートも種類が多すぎて、少しずつ分けて食べたものの、ちょっと食べ過ぎ・・・

メニューは本当にバラエティに富んでいました。この写真は最初の部分で、コールドメニュー。数種類のハムやテリーヌが並びます。

そのあとにサラダと、なぜかチャイニーズ。チャーハンと、お肉と野菜のいためたものがありました。

次にホットディッシュ。ローストラムや、フィッシュアンドチップス、スパゲティなどがありました。

スープとパンは、別コーナーで、コーヒー、紅茶も違うコーナー。

最後のデザートも、ケーキが10種類以上!

 

 食事が終わり、そのまま映画を見に行くことにした。まだ開始まで10分ほどあるが、待っている人もいる。映画は、ブルース・ウイルスの「キッド」。見ていなかったので、ちょうどよかった。子供たちも、どの程度理解したのかわからないが、楽しめたようだった。
 終わったあと部屋に帰ると、3人とも気分がよくないと言い出した。映画の途中から、ずいぶん船がゆれだしたためだろう。これは、寝るしか方法はないと言って、4人ともすぐに横になった。子供たちは寝付かれなかったらしく、私が1度目を覚ましたとき、起きている気配がした。でも、私は唯一人のドライバーだ。子供なんて無視して寝るしかない。明日は、旅行中、最長距離のドライブが待っているのだから。

 翌朝、6時過ぎには全員が目を覚ました。子供たちは、あまり寝れなかったようだが、気分はそれほど悪くないようだった。身支度をして、昨夜のレストランに朝食へ出かける。でもさすがに昨日の食べすぎのため、あまり食べれそうにない。
 パンは、クロワッサン・ペストリー・食パンと並び、シリアル類もある。カップに入ったヨーグルトやフルーツサラダもあった。
 食事の最中に、ちょうど朝日が昇ってきた。少し小雨模様だが、とてもきれいだ。今日の天気はどうなのだろう。

 ほぼ定刻に、SpiritはタスマニアのDevonportについた。下船は、車の置いてあるデッキごとに順番に出ていくようにと放送があった。 車を入れたときは私一人だったが、降りるときは全員乗っていてかまわないようだ。結局、船から車を出せたのは、1時間後くらいだった。

 出た途端、びっくりする出来事があった。車が何列か並んでいて、大きなゲートの下で止められている。最初、その絵が何かわからなかったが、スーザンは犬の写真だという。何でこんなところに犬の写真のゲートなのと思って近づくと、なんと検疫だった。あの犬の写真は、検査をする犬の写真だったのか。でも同じオーストラリア国内で、どうして検疫があるの!?
 昨日、冷蔵庫に残っていた果物と野菜は、すべてクーラーボックスに詰め込んである。食べきれなかったブドウや、メロン、ブルーベリーもあるのに・・・
 「ごめんなさい、知らなかったんです。」
 「いいよ、でも、これとこれはだめだからね。」
 子供たちが、座席の後ろで、「ブドウも捨てるの?もったいない!」と叫んでいる。たしか、トマトやキューリ、セロリとニンジンも入れたっけ。
 「瓶詰めになったものはOK。ニンジンも大丈夫。でもあとは、だめだからね。」
 こんなことなら、ブドウやブルーベリーも食べておけばよかった。ちょうど先週、果物をたくさんいただいたので、食べきれなかったのだ。

 今後タスマニアに車で来られる方、どうぞお気をつけください。

デボンポートからクレイドルマウンテンへ向かう

 人口2万人あまりのデボンポートは、フェリーの発着地で、ここからいくつかのツアーも催行されている。でも私たちは、ここでゆっくりすることはできず、一気にクレイドルマウンテンまで車を走らせた。
 まずB19、B14、C140、C136号線と通りクレイドルマウンテンに向かう。驚いたのは、車に轢かれた動物たちの死体の多さ。悪趣味だけど、思わず数えてしまった。30分ほどの間に、10頭以上の動物が轢かれているのをみつけた。車の数も少ないし、制限時速も100kmとかだと、夜、飛び出されたら轢くしかないかなと、変な度胸がついてしまいそうだ。
 車は山を越えていくために、かなりの曲がりくねっているし、アップダウンもあり、だんだんとみんなの口数が減っていった。私は運転していると決して気分が悪くならないが、3人ともしんどそうだ。ちょっと停めないとやばいかなと思いながら運転したが、1時間ちょっとでクレイドルマウンテン国立公園の入り口についた。

 

クレイドルマウンテン国立公園  Cradle Mountain


Dove Lake & Cradle Mountain

 
 ここは、タスマニアに行くと人に話したら、みんなから行くべきだと薦められたところだ。確かに、行ってみて納得。本当に美しいところだった。ただ、天気があまりいいとは言えず、寒くて風も強く、クレイドルマウンテンもかなり霧がかかっていた。
 最初の入り口のところで、入場料を払う。車1台につき、9.9ドル。そこでもらった地図には、Easy Walksと書かれている7つのコースが紹介されている。このインフォーメーションセンターのあたりからは、20分から45分ほどのコースがあり、車でもっと奥にいくと、写真でよく見るドーブ湖を回るコースがある。7.7kmで1,2時間はかかると書いてあるが、そこへ行くことにした。
 舗装されていない道を進むこと約20分。ドーブ湖の駐車場に着いた。かなり多くの車が停まっている。本格的な山登りのスタイルの人もいれば、軽装の人もいる。私たちも、簡単なハイキングスタイルだが、とりあえず水と少しの食料だけを持って歩き出すことにした。

 ゆっくりと景色を楽しみながら歩いて、1時間半程度だろうか。時計回りに回ったのだが、最後の方は、少しアップダウンがありしんどかった。もうすぐ出発点というところで、標識に気づかず、もうひとつの小さな湖 Lake Lilla の方へ曲がってしまった。おかげで余分に30分のハイキングが加わってしまったが、こちらの景色もよかったので、がんばった甲斐はあったかな?

所々で、湖の湖畔にも降りられる           道は、整備されていて、かなりの部分が平坦なコースのため、それほどたいへんではない

 


少し霧が晴れたクレイドルマウンテン

一気にホバートへ

 さて、お昼を食べて午後3時。これから一気にホバートへのドライブだ。いったん来た道を戻って、途中から内陸の Grate Lake を抜ける道を考えた。でも Deloraine という町まではすんなり来たけれど、そこからA8号線に入るはずなのに、なぜかわからなくなってしまった。結局あきらめて、ロンセストン Lanceston に向かう。ここからだと1号線で、道に迷うことなんてないだろうし、道路も広く制限時速も110kmというところも多いから、早くホバートに着けるかもしれない。

 この選択は正解だったようだ。ホバートに着いたのは、夜7時半だった。約400kmの距離で、途中1度休憩をしただけなので、やはり平均時速100kmくらいは出していたのだろう。ホバートの町は、イースターの最中の土曜日の夜ということもあり、人通りもほとんどなく、あいている店も少ない。でも、ホテルは決まっているので、食事をとってからチェックインすることにした。
 今夜は、夏時間の終了日。今夜は、1時間余分に寝ることができる。ゆっくり休んで、明日のホバート観光にそなえよう。

 

          (準備編に)       (ホバート)


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