
プリンセスハイウェイのドライブ Drive on the Princess Highway
昨年ウーロンゴンからメルボルンに引っ越すときに、かなりの荷物を積んで一気に850kmほどを走ることにした。ウーロンゴンからは、山越えをしなくてはならないので、ヒュームハイウェイに出るまでは、ちょっと気をつけなくてはならないが、いったんヒュームに出てしまうと、あまりにも退屈なドライブとなる。特に、キャンベラへの分岐点であるYassあたりから、NSW州とビクトリア州との境であるオーブリー
Albury までの約300kmは、景色もほとんど変わらず、交通量も少なく、1時間近くも1台の車も見ないことさえある。ひとりで運転した最初のウーロンゴン・メルボルン間のドライブは、ひたすら疲れと睡魔との戦いだった。
家探しを終えて、卒業式のためにウーロンゴンに戻り、2泊しただけでメルボルンに戻った往復1700kmのドライブは、中国人の友人が一緒に行ってくれたため、眠気も疲れもましだったが、それでも退屈なことには変わりがなかった。ビクトリア州側のヒュームハイウェイは、道路も広く走りやすいし、コアラ注意の看板の出ている地域もあり、まだ楽しめるが、NSWからの帰りだとそのころには疲れていて、やはり眠くなってしまう。今回もう1度ウーロンゴンに遊びに行こうと決めたとき、ヒュームを一気に走るのではなく、プリンセスハイウェイを使って、少しのんびりと走ってみようと考えた。今のメルボルンの家はプリンセスハイウェイのすぐ近くにあり、大学へ行くときもその道を使う。反対側はずっと行くとNSWのサウスコーストへ出る。ウーロンゴン大学の横もプリンセスハイウェイが通り、私たちのアパートもそのすぐ横にあった。つまり今の家からウーロンゴンの前のアパートまで、1本道で行けるということなのかと、メルボルンにきた当時は、なにか不思議な気がした。実際、プリンセスハイウェイは世界最長道路と言われるオーストラリアの国道1号線の1部であり、その道路はケアンズからぐるりと湾岸線をつながってダーウィンまだ行っている。私は以前ブリスベンから北へ200km、南へ100kmも走ったことがある。
前日夜二人はウーロンゴンの友達に会えることがうれしくて、おおはしゃぎ。
Mari: 「ママ、朝って日本のニュースやってんねんやろ。」
Aki: 「あたしは、見たことあるよ。ずっと前、ファームに行くときにやってたもん。」
Mari: 「それ見てからすぐに出発しよう。」
Nakko: 「でも朝5時15分からやねんで。ほんまに起きられんの?」
Mari: 「起こしてくれたら大丈夫やん。」
しかし、万里はあまりにも興奮して寝られず、そのため亜希と私をも巻き添えにして、結局私は7時まで起きられなかった。とうぜん、子供たちも起こすまでベッドの中。6時出発という当初の目標よりかなり遅れて、8時半になんとか荷物を積み込んで出発。最初はシティの方から来ているモナッシュハイウェイだが、途中からプリンセスハイウェイに変わる。
お天気はいいし、交通量も少なく快適なドライブだ。まだ子どもたちはナビゲーターにならないため、時々自分で地図を確認しなければならないのが面倒だが、とにかく1本道には違いない。前日ガソリンを満タンにしておくのを忘れたので、11時前にメルボルンから200kmほどのSaleという町で給油して少し休憩。それからまた150kmほど走るとようやく海岸線にでたので、そこで昼食にすることにした。海岸かと思ったが、実は湖の先の部分で、タスマニア海につながっている。ちょうどそこから海岸沿いにいくつかの湖があり、そのあたりはLakes National Park、Gippsland Lakes Coastal Parkという国立公園になっている。


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左の写真はそこの観光案内所で買った絵はがき 湖のまわりは、子供用の遊具があり、BBQもできる
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ビクトリア側のプリンセウハイウェイは、結局レイクスエントランスあたりだけが海岸沿いで、そのまま内陸に入ってしまった。それほどきついカーブではないが、道路幅はあまり広くない。でも片側2車線ずつの道であっても、直線だと最高時速制限は100kmのところもあり、日本の感覚で運転すると、後ろからせっつかれることになる。私は、かなり飛ばすのが好きなほうなので、初めての道でも制限時速ぎりぎりで運転しつづけた。ただ途中かなりのカーブでも時速70kmや80kmのところがあり、小型車ではちょっときついところもある。
今日の目的地のエデンに着く前に、ちょうどビクトリア州とNSW州の境界線があるはずなので、子供たちと一緒に注意していたが、結局見つけることができなかった。知らないうちにNSWに入り、4時半ごろにエデンの町に到着した。今日の走行距離はだいたい500km弱だろうか。実質運転時間は7時間くらい。本当はもう少し先まで行きたかったが、もうこれで限界だった。

これも観光局で買った絵はがき
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展望台から眺めたエデンの海岸線
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翌日、小高い丘から眺めたEdenの海岸沿いと丘陵風景
Edenに到着した日、プリンセスハイウェイは、ブッシュファイアーのためBatemans Bayのあたりが閉鎖されていて、そこからNowraに向かうことはできないと聞いた。翌朝、モーテルのフロントで聞いてみると、昨夜遅くにシドニーの方からきたお客さんがいるという。テレビのニュースを見てもはっきりしないので、観光局に言って聞いてみることにした。
「Nowraまでいきたいのですけど、プリンセウハイウェイは通れるでしょうか?」
「だめだと思うけど、ちょっと聞いてみるから待ってて。」
おじさんが、交通局に電話をして聞いてくれると、今日は朝から大丈夫とのこと。よかった、これで予定通りNowraまで行ける。もしプリンセスハイウェイが使えない場合、内陸を通ってキャンベラに向かい、ウーロンゴンのほうから回ってくるしか方法はなかった。そんなことになったら、今日中にNowraまで行くのは無理だったかもしれない。
Edenを出発して1度給油をしたが、ほとんどノンストップでBatesmans Bayへ。ここも釣りファンにとっては有名なリゾート地だが、今日はゆっくり見ているひまがない。もう2度と来ることもないかもしれないと思うと少し残念だが、ゆっくり町を通り過ぎた。なにしろ今日は3時にはNowraに行かなければならないし、その前に1箇所だけ見たいところがあるのだ。
昨年の今ごろ、友人がサウスコーストにはカンガルーのいるビーチがあると教えてくれた。でもウーロンゴンからでもかなりの距離で、それだけのために往復するのはちょっとしんどいと思い、行くチャンスはなかった。今回どうしてもそこへ寄ってみたいと思ったのも、プリンセスハイウェイをくる気になった理由のひとつだった。


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海岸のすぐそばまで山が迫ってきているため、カンガルーやロリキートがやってくるそうだ
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ジャービスベイにいく途中に見かけた家
ハスキソンのあたりは、町の直前までブッシュファイヤーが迫ってきて、かなり危険なところもあったらしい。知人の庭には、火の粉も飛んできたそうだ。
クリスマス後、メルボルンでは雨がかなり降ったり、寒かった日もあったため、ブッシュファイヤーのニュースを見ても、実感が湧かなかったが、目の当たりにすると、さすがに言葉も出なかった。
原因の多くが放火によるもので、逮捕者がでていると新聞で読んだが、何を考えてそんなことをするのだろう。花火の跡も見つかっているので、きっとクリスマスパーティ気分で、やってしまった若い子たちもいるのだろう。
これを書いている1月半ば過ぎ、ようやくブッシュファイヤーも収まりつつあるようだ。もう2度と人災のようなブッシュファイヤーがおこらないことを願う。
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