ハンギングロック Picnic at Hanging Rock
ハンギングロックは、メルボルンの北側約80kmほどに位置している。シティからは、グレートオーシャンロードの向かうときと同じM1 West Gate Fwyでウェストゲードブリッジを渡ってしばらくすると、バララットやベンディゴ方面に向かうM80 Western Ring Rdへの分岐点がある。左斜線からそこへ出て、もう少しいくと、最初にバララットに向かうM8と交差し、次にベンディゴへ向かうM79との分岐点がある。そのM79を走って30分ほどだが、フリーウェイから降りるところが、少しわかりにくいので、手前のWoodendという町の観光案内所に寄っていったほうが無難かもしれない。
私がこの地名を聞いたのは、もう10数年前「ピクニックアットハンギングロック」という映画を見たときだ。映画好きで、そのころ年間100本近く見ていた。この映画は、ロードショー公開で見たわけではなく、その当時よく行われていた2番館での2本立ての1本で、おそらくそのペアの相手の映画が見たかったのだと思う。
まったく予備知識なしに見て、しかもそのときはオーストラリアについてもあまり関心がなかったため、映画の中の少女たちの美しさや、幻想的なシーン、わかりにくいストーリーといった印象だけが残った。つい最近になって、このハンギングロックという場所がメルボルンの郊外にあると知って驚いた。
映画は1975年のもので、もうビデオも売っていないし、レンタルショップにも置いていないだろう。日本でも、長らく上映されていないのではないだろうか。今の家の近くのレンタルショップを覗いてみたが、小さいショップのためか、やはりなかった。
ふと思いついて、メルボルン大学の図書館をネットで検索してみると、やっぱりあった。原作はもちろん、映画の写真集とビデオも。どうしても見たくなった私は、さっそく大学で借りてきて、子供たちと一緒に見た。
以前見たときは、まったく気づかなかったが、登場人物によって、かなり英語が違うことに気がついた。主人公の少女たちをはじめ、学校関係者、そしてイギリスから来ている少年(彼が、1週間後ひとりの少女を発見する)やその家族は、かなり洗練されたBritish
Englishを使い、もう一人の湖で働いている少年や使用人たちは、いわゆるオージーイングリッシュでくだけた英語を使っている。もちろん服装もまったく違うわけで、1900年のオーストラリアがどんな様子だったのかを、少し知ることができたのも興味深いことだった。
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「Picnic at Hanging Rock」
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映像で見たハンギングロックは、1970年代のもの。でも途中の景色や、ハンギングロックの外観自体はそれほど変わっていないような気がした。
ゲートをとおり、直進すると、建物が見えてくる。それが、このハンギングロック ディスカバリーセンターで、横には、カフェや売店がある。ハンギングロックという岩山は、それほど大きなものでないが、このハンギングロック・リザーブ自体はかなりの広さで、いたるところにバーベキュー施設もある。
インフォーメーションでもらったパンフレットには、ハンギングロックの見所が順番に示されている。それに従って登っていくと、最後に、マセドン山の広大な景色が360度のパノラマで見ることができる。
センターの中には、この地域に生息する動物や植物の説明があり、その奥に、映画に取り上げられた有名な事件に関するコーナーが設けら、短いビデオも上映されている。オーストラリア人でも、すべての人が知っているというわけでもなく、私たちが行ったときにも、何組かの家族連れが興味深そうに説明を読み、ビデオに見いっていた。
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ディスカバリーセンター 左の少女の模型の横に、洞穴があり、そこをとおっていくと、出口近くの、右の写真のところに出る |
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インフォーメーションセンターを出て、左手の道を行くと、ハンギングロックへの登り道に続いている。訪れた日は、あまり天気もよくなくて、しかもかなりの強風が吹いていた。100年以上前のこととはいえ、このどこかで少女たちが行方不明になったのかと思うと、やはりミステリアスな感じがする。
道はたいして険しくはない。でも登っていくにつれ、岩ばかりのところが多くなり、万里はおおはしゃぎ。実は、彼女は岩場が大好きなのだ。
あれは、彼女が3歳の頃だろうか。家族で乗鞍岳に登ったことがある。といっても、頂上すぐ近くまではバスで行くことができて、最後の所だけを歩いていかねばならない。
私たち夫婦は、一応キャラバンシューズをはいているので、あまり滑らないが、子供たちは普通のスニーカーで、危なっかしい。私に手を引かれた万里は、何度も何度もすべって尻もちをつくのだが、なぜかそのたびに「きゃははー」と笑い出す。すぐ前を歩いていた5,6歳くらいの男の子が泣いていて、そのお母さんが叫んでいた。
「見なさい!あんな小さな女の子が、笑いながら歩いているでしょ!がんばって歩きなさい!」
でも、こけるたびに大笑いする変な3歳の女の子を連れた私は、回りから注目されて恥ずかしかった。
それ以来、それともその前からなのか、万里は岩場を見ると狂喜する。いったい何なんだ、あの子は・・・
すでに上り口のところから、なにかくらーい雰囲気で、不思議な雰囲気だ
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頂上は本当に眺めがよく、気持ちがいい
映画で見た景色とほとんど変わらず、つまり4半世紀の間、それほど変化していないことは驚愕に値すると思う
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![]() 大好きな岩の上で、絶好調の万里 実はこの岩はかなり高いところにあり、この写真も望遠を使っている ちょっぴり高所恐怖症気味の私は、ここには上れなかった |
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![]() そんなに、好きなら岩の中で暮らせばとママは言いたい この亜希が上ったところも、かなり大変で、私には無理だった 身軽な亜希を、私たちは「Monkey」と呼んでいる |
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ゆっくり登っても、1時間くらいで戻ってこれるので、ほんのちょっとしたハイキングだ。 このリザーブには馬のレースコースがあり、元旦とオーストラリアンデイ(1月26日)の2回、大きなレースがあるらしい。また、2月の終わりの週末には、Harvest Picnicというのがあり、この地方の農産物やワインなどの物産展や、料理のデモンストレーション、手工芸品などのお店が並ぶ。
その日ではなかったけれど、私は、昔見た映画の記憶をもとに、雰囲気を堪能することができたし、子供たちもおおいに楽しんだPicnic at Hanging Rockだった。
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