ベンディゴ Bendigo

中国庭園から眺めた「東西融合」のベンディゴの町
メルボルンの北西150kmに位置するベンディゴは、ビクトリア州で4番目に大きな町だ。ベンディゴという名前は、イギリスのノッティンガム出身ボクサー、ウィリアム・トンプソンのニックネーム‘ベンディゴ’に由来している。1851年に金が発見されて以来、金に魅せられた多くの人間がこの町に集まった。町は大きくなり、サンドハーストという名前で呼ばれるようになったが、1891年にベンディゴという名前に戻っている。
1954年に最後の金鉱が閉鎖されるまで、100年以上も金を産出し、その当時に建てられたゴシック調の優美な建物が、残っている。また金鉱に集まり、この町の繁栄を支えてきた中国人の建てた中国寺・Chinese
Joss Houseも残っている。当時ここには4つの中国寺があったそうだが、現存しているのはこれだけで、ビクトリア州内を見渡しても、メルボルンに2寺しか残っていない。
1854年にビクトリア州に入った中国人は3500人、そのうちの2000人がここの金鉱にいたそうだ。しかしその年、このベンディゴ金鉱で、オーストラリアで最初の大規模な半中国人暴動が起こり、これを契機に州政府は、55年中国人移民制限法を導入した。
中国寺は、町の中心から1.5kmほどのところにあり、本当にこじんまりとしたお寺だった。中に、数々の文化遺産が収められているとはいえ、なんとなく寂れた感じがしたのも事実だ。日曜日の午後だったが、私たちのほかに訪れている人もいなかった。お寺の前の小さな池を眺めながら、100年以上も前から言葉も文化もまったく違うこの地に移り住んだ中国人たちはどんな人たちだったのだろうと考えた。
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ベンディゴの中心にあるアレクサンドラ噴水 Alexandra Fountain から北へ向かうView
Street, 東に向かうPall Mall に沿っては、数多くのゴシック建造物が残されています。 |
セントラル・デボラ金鉱 Central Deborah
Gold Mine
76 Violet Stree Bendigo ph 03 5443 8322 fax
03 5441 7669
ベンディゴにあった多くの金鉱に中で、1番最後まで採掘が続けられたセントラル・デボラ金鉱も、1954年にその歴史を閉じた。しかし、1970年に市が買い取り、ゴールドラッシュ当時の様子を復元し、一般公開している。「地上」には、エンジンルームや採掘した土砂から金を取り出す作業をする場所がそのまま残されている。小さな博物館もあり、当時の写真や珍しい道具などが展示されていた。
「地下」へは、ツアーでしか行けない。約1時間の Mine Experience Tour と、2時間半の Underground Adventures
がある。最初のほうは、Level 2 といわれる61.2mのところまで、もうひとつは Level 3 の85.2mのところまで降り、労働者の気分になって暗い階段を下り、地下で昼食やモーニングティー/アフタヌーンティーを取るそうだ。私たちは、時間もなかったので、一般的な1時間ツアーに申し込んだ。
↑今でも使っている作業場においてある機械 小さな博物館もあり、その中に昔の道具が展示されています→ |
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↑ここから、地下の金鉱跡に入っていきます |
![]() 見学者は全員ヘルメットをかぶり、ヘッドライトをつけ、そのバッテリーを背負わなくてはなりません。金鉱内の明かりは、見学者のヘッドライトだけです。 |
![]() 金鉱の中には、トロッコ用の線路が敷き詰められています。写真の右側は、当時、休憩するために使われたところです。 |
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このおじさんが、私たちのグループのガイドさんでした。今から、この採掘器具のデモンストレーションをしてくれるのですが、耳にあてているのは、ヘッドフォンタイプの耳栓です。私たちは、手で耳栓をしました。 |
中国博物館 Golden Dragon Museum
5-9
Bridge St. ph. 03 5441 5044 fax. 03 5443 3127
open everyday 9:30-17:00
もう1箇所の見所を上げるとすれば、このゴールデンドラゴン博物館だろう。ゴールドラッシュ時代から現在までの中国人社会の歴史を垣間見ることができる。毎年ベンディゴのイースターパレードで使われる巨大な竜(左下の写真)は、長さが100m以上もあり、この博物館の内部が円筒形になっているのは、その竜を保存するためだそうだ。
本当にありとあらゆるものが残されていて、今から150年も前に、まったく言葉が通じないこの国へ、自分たちの文化や生活を、そのまま持ち込んだ中国人たちのたくましさに感心する。見学者も中国人らしき人のほうが多かったため、内部にいると、実際どこにいるのかわからなくなってしまうほどだった。
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この庭園だけでも別料金で入ることができますが、本当にゆったりとした気分になれるところです
観光でお勧めとされているのは、トーキングトラムという観光用のトラム。セントラルデボラゴールドマインが発着所で、町の北にある中国寺が折り返し地点。もし車がなければ、町をずっと見て回るにはぴったりかもしれない。
立ち寄れなくて残念だったのは、ベンディゴ美術館。ここは毎日10時から5時まで開いていて、しかも無料!1860年に建てられており、建物自体が歴史的な芸術品といえるかもしれない。植民地時代から現代にいたるまでのオーストラリア絵画だけでなく、19世紀のイギリス・ヨーロッパの絵画や彫刻も収められているそうだ。
本が好きな人にちょっと耳寄りな話!
ベンディゴには、メルボルンからでもお客さんが訪れるという、知る人ぞ知る「古本屋」さんがある。ここは、親しいオーストラリア人一家のご主人が教えてくれた。
それほど大きくない店内だけれど、きっちり分類されて並べられているために、初めて訪れた人間でも、目的の分野がどこにあるのかすぐにわかる。しかも、値段も手ごろだ。オーストラリアは、本の価格が高いので、古本屋も多いが、今まで行ったことのあるところは、きちんと整理されていなくて、ゆっくり探す気になれなかったり、ほこりとカビのにおいがただよっていたりした。でも、ここは、店内も明るくいやな匂いもしない。(ある程度、古本のにおいは仕方がないが)
場所も、ゴールデンドラゴン博物館のすぐ近く。博物館と庭園の間にある通り Bridge Street からの横道にある。
BOOKSELLERS 1 Farmers Lane Bendigo ph 03 5443 8587 Open everyday 10:00-17:00
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